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スキル向上にオープンソースを活用せよ [組み込み開発]

久々の組み込みネタである。

タイトルの「スキル向上にオープンソースを活用せよ」はここに記事が載っている。
http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/topi04/topi01.html

ちょっと説教じみてしまうが、Linuxのカーネルも読んだし、今回のプロジェクトでもLibExif、LibJPEG、LibPNG、EPEG、expat、mxml、zlibなどをポーティングしている。
人の書いたソースを読むとコードの読解力にモジュール構成のイメージ、ビルド構成、など様々な技術が読み取れる。
組み込み用DLNAのCyber LinkやOpenSSHも読んだが、Cyber Linkのコードには脆弱な部分が多かった。
など、今後組み込みでも重要となるセキュリティのヒントも隠れていたりする。
私自身のこういう経験が構造化設計やセキュリティ設計の重要な礎になっている。

今のプロジェクトでさえ、400万行程度あるので、私がソフトウェア技術者になってから読んできたコードは何億行にもなると思う。

冒頭、紹介したした記事でも「自分が書いたプログラムをオープンソース化することで、自分がどれくらいの力を持っているのか、世の中に問うてみるというのもよい経験になるのでは」という発言があるが、
出来ればやってみたい事でもある。

しかし秘守義務やコードの権利など、実際企業でプロダクトやプロジェクトのコードを開発していると、なかなかそうも行かないものである。
だから、企業は技術力向上、コミュニケーション能力向上のために、オープンソースプロジェクトに参加することを仕事として認められるような職場がいいと思うのだ。
富士通など、Eclipseのコンポーネントなど開発した技術者は仕事として認められていたという話を聞いたことがある。

ある記事で私の会社の社長が偉そうなことを語っていたが、実際はもっと不自由な環境に置かれているのだ。
(つまり会社の改革の足並み以上の改革を個人レベルやっても疲労するだけ。)
それに、オープンソースを製品に組み込む体制なんてまったく出来ていない会社なのだ。
(GPLコードは難しいがBSDライセンスなら早いと思うが)
だから、こういう提案をしても法務や知財が「うん」というまでには相当長い道のりがあるはずだ。
より早くより便利に(自分もユーザーも)・・と様々な手法を考えても一人では立ち行かない。

そして1年あればオープンソースなど利用することで一人でも数百万行の規模の開発ができる事を知ってしまったいま、経験不足や自分本位なチームでの仕事もうんざりしてきている。
こんなことを考えていると、今の会社では限界なのかなと思ってしまうのであった。


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